いふの日記

そういえば、薫という字を使う名前の人間はみんな五月に生まれたものだと思っていた。そんなことはない。名前の美しい人間は何となく保証があるような気がする。

 

父親に自分の名前の由来を聞いたらそういう名前のAV女優が一番多かったからね、って言われた。まあ冗談だが。そんなことが冗談か冗談じゃないかくらい私もわかるのである。が、しかしそんな風に付けられた名前はどうなったっていいのでは、と思う。

 

最近やけに傷つくことを思い出す。

 

久しぶりに部活に顔を出したら、何度か話したこともあるような先輩に初めまして、と言われたのが案外尾を引いていて悲しい。

 

ごはんを一緒に行くために部活に行った。部活に行ってないことを問い詰められるかと思ったけれど、あなたは頑張ってたからね、少し休んでもいいんじゃないと言われて、とても感動してしまった。

気を張ってるときに近くにいると、ぶつかってしまうけれど弱っているときや迷っているときに話すととても救われる人だと思った。

 

人の救い、文鳥の羽、もう一つお誘いがあったけれど、行かなくてよかった。行かなくてよかったというのは行かなければ正確には判断できないけれど、もあんまりすきじゃないの。あの女らと一緒にいると傷つくことが多かった。人と集まると恋愛の話をしなければいけないが、もうそんなのはない。ずっと。