M君
先輩に振られてから彼女は起きている時間より寝ている時間の方が増えた。気づくと、一年経つ。
M君、私が傷つくポーズをすればするほど(実際はただ眠っているのだけれど)、彼は先輩に不信感、敵意とまでは言わないけれども間違ってるという気持ちを抱く。
それは反転して、私に対して私の中だけで意味のあるもの、信じられる浮き輪のようなものになり、その浮き輪につかまってぼやぼや浮いていることも苦しかったので、傷つくポーズはやめて、ちゃんとします。起きます。
頭の中の三角の枠から出たい。
彼はただ、彼が正しいと思う言葉を私にかけたのだろうが、返信にかかった時間や私の名前を見ると(彼は私の名前をいつもささやくように呼びます)、息を呑むほど感動してしまった。
恋愛でなければ、信頼。
ま、よくあることなんでしょうが。
彼のことをよく考える。